ちょっとまじめな話

以前少し書かせていただきましたが、現在、新庁舎建設計画に関する仕事に携わっています。先日、市民会議の皆様から建設位置に関する提言書をいただきました。
結論だけ簡単に書いてしまいますが、利便性、市街地への影響を優先するなら現在地を、危機管理上の安全性を優先するなら敷根地域を適地とし、事業費を考えるのであれば、新たな土地を求めるばかりでなく、学校などの既存施設を統廃合し、その跡地に建設することも検討すべし。というものでした。
読んでいただいているのが下田市内の方ばかりではありませんので、少し説明させていただきますと、庁舎が建っている現在地は、海抜2.5メートル、下田港から直線で数百メートル、稲生沢川から数十メートルという所に位置し、静岡県による東海地震等に伴う第3次被害想定によると、液状化の可能性が非常に高く、堤防や水閘門の状況により津波による浸水が想定される地域となっています。また、敷根地域は、現在地から直線で約1㎞、道程で2㎞弱に位置し、海抜60m程度の高台となります。また、下田は典型的な半島地域で、山が海岸線まで迫り、山にへばりつくか、川沿いに開けた少ない平地に住宅地が形成されるという土地柄で、なかなか大規模な敷地というものが確保できません。
現在地にある必然性、東日本大震災を教訓とした危機管理など、市民会議からいただいた提言はそれぞれに重みのあるものでした。新庁舎建設は、この先50年、100年と影響が続く一大事業です。自分が携わっている仕事の重みを常に意識しながら、これからも取り組んでいきたいと思います。

S士Hawk