0m地点からの天城 リベンジ

二週間ほど前、山仲間のMさんが踏破100回を目標にチャレンジしている「大人の休日」に参加してきました。
「大人の休日」とは、白田浜(東伊豆町)から風車尾根、箒木山、万二郎岳、馬の背、万三郎岳(伊豆の最高峰)を踏み、戸塚山を経由し、調整池、東京発電所に下って白田浜へ戻る上昇高度1,681m、下降高度1,659m、距離23.2キロの山行です。
実はこの0m地点からのチャレンジ、昨年3月末にも一度挑戦しているのですが、寒さで足が攣り、風車尾根で敢え無く敗退。
そのリベンジである当日は、下田で霰の降った翌日で私にとってはこれまた最悪の条件。恐怖の雪が風車尾根で姿を現し始めると、次第に足のあちこちが次々に攣り始めます。痛いのを他のメンバーに悟られたくないけど、スピードを上げることができない・・けれど今回はやり遂げたいそんなことばかり考えながら少しずつ登っていきます。同じく痙攣に苦しみながら陰で励まし合って登ったNさん、察してペースを落として歩いてくれたOさん、Mさん、Sさんのおかげで、結果、10時間を超える行程でリベンジを果たすことができました。

あれから数日・・今日の伊豆新聞は、東日本大震災の影響と見られる宿泊キャンセルが、22日までに伊豆地区全体で約29万人、被害額は40億円を超すと伝えていました。
今夏、民宿や旅館の営業は厳しいのではないか、そんな心配を耳にしたりします。
あれから数日しか経っていないのに、下田ではほとんど体に感じる余震がないのに、世界は繋がっていて、震災の余波がこの下田にも伝播し、直接的な被害を受けていない人の日常がガラリと変わり始めています。
あの日を境に心のなかの何かが一枚剥がれ落ち、この震災が頭を離れません。
けれどこの震災を思う時、震災に立ち向かい自分にできることを始めた人、厳しい状況下で誰かのために頑張っている人がいることを思うことができます。
頑張っている人のことを思うと自分も頑張りたいと思います。
私は私のやるべきことをまずは頑張ります。

(S区在住♀)