會長の「Reader論」ver.2 吉田全作著「吉田牧場 牛と大地とチーズとの25年」 ワニブックス【PLUS】新書

今や幻のチーズとして名高い吉田牧場のチーズ。

腕利きのシェフ達ですら、なかなか手に入れることのできない手作りでこだわりのチーズ。

一般的にはあまりピンとこない岡山で牧場を開設するに至った経緯、ブラウンスイス種というこれまた耳慣れない牛との出会い、チーズをつくるまでの年間あるいは1日の作業工程など、吉田氏のチーズ作りにかける情熱と苦労が凝縮されている、読んでいて楽しく、光景が目に浮かぶような臨場感漂う本でした。

それにしても、吉田氏の本物を求める姿勢と志向。そして本物を知り、これを手に入れたいと願う一流のシェフたち。下田S級サザエをどのように生かし、これを足掛かりに下田がどのようなまちを目指すべきなのか、そのヒントを与えてくれる1冊だったような気がしました。

今度、是非とも吉田牧場のチーズを手に入れて、食べてみたいと思っておりやす。


※本日夕方、NHK総合の全国版と静岡版の番組で、下田S級サザエを取り上げていただきましたが、そのレポートは後日、わが會のエースからレポートがあると思います。