三十路紀行(愛媛篇)


先週末、愛媛へ行ってきました。初めての四国で向かった先は、松山から3時間南下した愛南町
昨年の当會忘年会で(S+1)彦さんより配布された資料で紹介されていた「愛南びやびやかつお」。
「びやびや」とは、鮮度が非常に高く身の締まった状態に対して使う地元の浜言葉で、
「愛南びやびやかつお」とは、「一本釣りまたは曳縄釣りされたもの/釣り上げてすぐに活け締め・血抜き処理をしたもの/釣り上げたその日のうちに水揚げされたもの/水揚げした後、スラリーアイスで保管されるもの/愛南漁協が管理し、品質の確かさを認めたもの」の条件を満たすかつおだそうです。
せっかくの新鮮なかつおが日を越してはいけないと、愛南漁協では午前と午後の2度、市を開くそうです。
生ものが得意でないため、ハードルの高い赤身の刺身は滅多口にしない私ですが、同じく生ものが得意でない友人の高知旅行の報告が「かつおのたたきが絶品で、旅行中2回も食べちゃった!」だったことと「旨いかつおには訳がある」のキャッチフレーズに惹かれて、機会があれば食べてみたいと思っていました。
しかしながら、あいにく当日は市場の休業日とか。
石垣の里「外泊」を訪れた頃には「びやびやかつお」の夢は胸の底にありましたが、「だんだん館」を訪れた際に仲間内で楽しそうに一杯を始めている漁師のおじさん方が「ここに座って、これを食べていきなさい」と声をかけてくれました。その品が紛れ無くかつおのたたきでした。
一度仕舞い込んだアンテナを再び広げ、けれど遠慮がちに「びやびやかつおですか?」と伺ったところ、「これはシマガツオのたたきだよ。」とのこと。「愛南びやびやかつお」でないとしても近いものであることは間違いないので有難くいただいたところ、これがホントに肉厚で脂が乗っていて美味しい。
「もっと食べて行きなさい。」との勧めに、図々しくも遠慮なく3切れご馳走になってきました。
一回りも二回りも膨らんだ「愛南びやびやかつお」の夢、いつの日かまた取り出して叶えてみたいものです。

振り返って我等が下田S級サザエ、どんな感想を持たれ、伊豆の思い出になっているか知りたいものです。

また、今回の旅行で立ち寄った“伊予の小京都”大洲市。そこでは「O級ご当地グルメコンテスト」という大洲市の伝統的な食文化や産品を生かして、新たな料理の開発や地域の活性化を目指す取り組みがされていることを知りました。今年のテーマはスイーツだそうです。「O級」というネーミングに注目ですが、いろんなところでいろんな取り組みがされているのだと面白く感じました。

(S区在住)