O先生

今週は、思いがけない人の訪問を受けました。
1日不在にしていた火曜日、席へ戻ると同僚が、60代の男性と外国人の奥様が私を訪ねてお越しになったと言う。
「知り合いですか?」と聞かれたが、誰なのかどのような用件なのか全く見当がつかない。思い当たる知り合いも居ない。
そして木曜日、その方々が再び窓口にお越しになった。
男性は一見して月曜にお越しになった方だと察したが、全くもって誰なのか分からない。面識ないはずと思う。
窓口へ歩み出るちょっとの間も当てなく必死に記憶を巡らすが、分からない。
「K地区に住んでいる○○と申します。」やはり分からない。
「私はO君の小学校時代の級友でして」
あまりに唐突で一瞬何のことか分からなかったが、O君とは、大学のゼミの先生の名である。
「えっ、先生の?!」思わず大きな声をあげてしまいました。


その方のお話では、先生このあいだ下田に遊びにいらっしゃったとのこと。その際に教え子の私が市役所で働いているのを聞き、窓口へお越しになられた由。
卒業して10年が経ち、先月は全体的な同窓会があったが、他の用事と重なり参加することができなかった。
同窓生に会えなかったことも残念だったが、今年度研究休暇中のO先生が参加されたのか気になってもいた。
先生とは年に2度やり取りをさせていただいているが、卒業した翌年に1度訪問したきり会っていない。
とても懐かしく感じ、何故だか分からないが、頬が熱くなり涙がポロッとこぼれそうだった。



そしてその方は今、市内K地区にお住まいで庁内会議の委員をされていらっしゃるとのこと。

人や土地を介して知らない誰かに繋がったりする、そしてその先でまた繋がっていたりする。
思いがけない縁に驚かされた1日でした。



先生には折々のトップ1の出来事を短文で報告しているが、下田S級サザエについてはまだだった。
せっかくなら、下田S級サザエを味わっていただきたかったが、召し上がったのだろうか?
「人生何事も経験だ」
O先生、これからもいろんな経験を積んでいきたいと思います。



(S区在住)