會長の「GOOD JOB」ver.1 履歴書①

私會長、下田市役所に入ってもうすぐ丸14年が経過しようとしています。
平成10年4月、27歳の時に新規採用されたわけですが、そんな私會長のこれまでの異動略歴について何度かに分けてご紹介したいと思います。
理由は特にありませんが、たまには仕事の話もいいかなあと。そして役所の仕事ってどんなものがあるのかを少しでも知っていただけたらと。

○平成10年4月〜平成13年3月(3年間) 観光産業課 経済係配属
 主な担当は、林業振興、国立公園、緑化推進、有害鳥獣対策、山村振興、治山、農林道管理など。それまで日本史しか勉強していなかった私會長。まったく別の畑に踏み入れたかのようで、林業にしても国立公園にしても山村振興にしても知らない単語に毎日囲まれて、四苦八苦したのを思い出します。
 また、文書作成の仕方、上司への決済の仰ぎ方、国や県への補助金申請の手続きの方法、伝票作成の方法など逐一すべて知らないところから始まるため、この採用間もない3年間を振り返ると、そのストレスとの戦いだったことを真っ先に思い出します。また、当時は、パソコンが庁内であまり普及していない状態から少しずつ充実しつつある過渡期で、もともと機械系に弱い私會長にとっては、パソコンのことを覚えなければならないというのもストレスに輪をかけていたような気がします。あらゆる分野の知識が一挙多量に頭脳に流入してましたね。
 業務の中で一番印象に残っているのは、やはり有害鳥獣関係でしょうか。サルが街中に出現したとあらば役所に連絡が入りますので女性子供に危害をくわえないよう駆除に出かけたなんてことが結構ありました(これがまた、行ってみると既に移動しているケースがほとんどでまさに追っかけっこです)。民家の中に知らない間に侵入して、電子ジャーを開けて、サルがちゃっかりご飯を食べていたなんて言う話もあるくらいです。
 猪による農作物への被害も多大でした。手塩にかけて育てた農作物が、そろそろ収穫時だという時に全部やられる訳ですから農家の方のやるせない気持ちも察するに余りあります。それが理由で農業をやめてしまうという人もいるくらいです。猪が少しでも畑に侵入するのを防ぐため、電流柵設置の補助金を支給していましたが、当時その補助制度ができたばかりで、毎年100件くらいは助成していたんじゃないかと思います。補助額も年間で200万くらいはあったんじゃないかと思います。そんな有害鳥獣との戦いは、今でも続いているようです。なかなか有効な対策が見いだせないのが現状かもしれません。

 ともかく役所に入りたての3年間は苦しいことばかりでしたが、仕事をしていくための下地作りをするのに良い部署だったと思います。現場経験にしろ、市民(農林業関係の特に年配の方)の方とのコミュニケーション方法にしろ、デスクワークにしろ、すべてのことが一通り経験できるところでした。
 先輩、上司の方たちも皆優しく、メンバーに非常に恵まれていたと思います。1年半ほど前に当時のメンバーで飲みに行ったのですが、私會長にとっては一番最初にできた先輩でしたので感慨深いものがありました。またあのメンバーで一杯行きたいものです。