會長の「GOOD JOB」ver.2  出張で韓国の済州島に行ってきました

3月13日(火)〜16日(金)の3泊4日で、韓国の済州島における総合観光の取組を見習うべく、視察調査に行かさせていただきました。
参加者は、伊豆半島のいくつかの市町の職員各1名と県の職員が数名で総勢17名ほどだったでしょうか。
で私會長は、行財政改革の推進担当(また後日リポートします)という微妙に畑違いの立場にありながら、下田市の代表として参加するよう上意を受け、参加する運びとなった次第でございます。

さて、済州島は簡単に言うと火山島で、島の随所にその火山活動と時間の経過によって自然の造形美が形成、もたらされており、観光名所としてここ10年ほどでしょうか、売り出しているところです。
例えば、漢拏山(ハルラサン)国立公園、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)、世界最長の溶岩洞窟である万丈窟(マンジャングル)などに代表されるのですが、これらは2007年にユネスコ世界自然遺産に登録され、2010年には世界ジオパークの認定を受けるほどの景勝地として有名です。

この写真は、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)を下から見たものと、山頂からまち側を見下ろした風景です。

今回の調査では、多くの観光名所を見てその実態をつかむのと同時に、道庁(日本でいえば県レベルの行政機関)を訪問し、あちらの職員と意見交換を行う時間が設定されていたことが非常に有意義でした。
意見交換には多くの示唆的な話がありましたが、特に印象に残っている話は次の2つです。
①島に点在する観光名所の維持管理や運営は、市ではなく、道が一体的に行っていること。
世界自然遺産登録や世界ジオパーク認定の過程で、済州島に住む人たちの自分の住んでいるところへの誇りが生まれたこと、知識欲が生まれたこと。
観光名所を巡っていると、済州島の観光を盛り上げたいという住民の無言のパワーや一体感みたいなものを所々で感じましたし、多くの観光客で賑わっていたのも確かです。

伊豆半島について俯瞰すると、済州島に負けないだけの自然遺産が相当に残され、点在していると思います。これは目に見える山や海岸線ばかりにではなく、ダイバーが愛する海中にもです。
それらの価値をもしかしたら伊豆半島の住民が気付いていないかもしれません。また、分かってはいるけれども、「おらがまち」になってしまい、力が分散され活かしきれていないかもしれません。
ともかくまずは、自分たちの住んでいる場所の素晴らしさを再認識するところからはじめ、行政とすればその機会を提供することが求められているかもしれません。
自分達の住んでいるまちの良さも分からず誇りも持てないのに、ほかの人に理解をされたり、お薦めできるはずもありませんからね。

今回の調査に参加して、やはり井の中の蛙になってはいけないなと痛切に思いました。
ともすると、公務員→視察→無駄遣い のような理解を世間ではされるかもしれませんが、百聞は一見にしかず、いろんなところに行って、多くの人と話をし、見識を深めていくべきだと感じました。正しいと思えば臆することは何もないと思います。
単なる観光旅行では批判されても仕方がありませんが、見聞きしてきたものを以降にどのようにフィードバックしていくのか、活用するのか、ここをしっかりとすれば批判を受けるようなことはないと考えます。
私會長も、今回の視察で見聞きしたこと、感じたことを、自分の職場などで積極的に披瀝していきたいと思っています。また、S會活動に活かしたいとも・・・

〜中文団地という観光施設団地の一角でなんと!!!サザエが、びっくりです〜

韓国から静岡空港に戻る際に飛行機から見えた富士山です。いつも見ているはずなのに・・・感動しました。