下田のお祭り

下田のお祭りといえば、8月の「下田太鼓祭り」と5月の「黒船祭(くろふねさい)」が2大イベントでしょうか。今回は現在準備の真っ只中、黒船祭のご紹介、本年は5月の18、19、20日の開催です。

幕末、ペリーの乗った黒船が、下田に来たことはご存知の方も多いと思います。鎖国政策をとっていた江戸時代末期、浦賀に来航したペリーは、幕府とのあいだに日米和親条約を締結、これにより箱館(現在とは漢字が違いますね。)とともに下田が開港されるわけですが、開港された下田では、まちを自由にアメリカ人が散策できたため、民衆と米軍兵士の交流が生まれるようになります。「餅つきを興味深そうに眺める米軍兵士」や、「米軍兵士が描くスケッチを後ろから覗き見ようとする下田の子ども達」といった当時の絵も残されています。

こうして下田で生まれた交流を、日米交流の原点として、開港に尽力した人たちへの感謝とともに行われるのが黒船祭なのです。

公式パレード(19日11時30分〜12時30分)や海上花火大会(18日20時15分〜20時45分)などがメインイベント、街なかでは「幕末タイムスリップ」をテーマに、侍やお姫様に仮装した人たちがまちを歩いていたりします。観光に来られた方も、着物に着替えて、周辺を散策できたりします。
在日米軍自衛隊がともに祭典に参加してくれるのもこの祭典の特徴で、パレードやコンサート等で双方の音楽隊の演奏も楽しめます。

海上花火大会では、火薬を詰めたドラム缶を下田の湾内に浮かべ、そこからスターマインを打ち上げてしまう「海上スターマイン」が、他の花火大会にはあまりない、豪快な打上方法ゆえか、花火マニアの皆さんの隠れた人気になっているようです。

今回の黒船祭も、多くの方に楽しんでもらえるとうれしいです。


(左下に見えるのは、黒船遊覧船のライトアップですね。)

http://www.shimoda-city.info/kurofune.html

(反S)